感情の満ち引きをしっかり感じてあげる

感情というものは
コントロールできるものだけど、

あんまり抑え込み過ぎると
こじらせてしまうことが
多くなる。

本当は何に怒っていたのかな？
どうして悲しんでいたのかな？

フタをしていた時間が長ければ長いほど、
その記憶もあいまいになっていく。

そうなると
ずっと心のなかにしつこく居座って、
理由を思い出してもらえるまで
同じような出来事が起こるたびに
直接関係ないにも関わらず
存在をアピールしてくる。

だからそうなってしまう前に、
感じた感情は
しっかりと味わっていけばいい。

一瞬抑え込んでも、
あとからちゃんと取り出してあげて、
しっかりと感じ切る。

けれどその感情は誰のものでもなく、
わたし自身のもの。

あの人がああだったから、
あの人が悪いから、

ではなく、

あなたが生み出した、
あなただけのもの。

心は理性だけではできていなくて、
本能に突き動かされるものでもある。

例えるなら、海を見るような気持ち。

風が凪いで空が晴れていれば、
海は波も穏やかでどこまでも
広がっている。

けれど、
雨風が強く激しければ、
海は荒ぶり波も高くなる。

わたし自身が海になると、
時化て荒ぶれば
周りや自身を呑み込んでしまうけど、

外側から海を眺める人になれば、
あー、波が高いなぁ、こりゃすごいなぁ
で終わることができる。

眺めているだけでも
不安になったり、
涙が出たりするけれど、
それはそれで大丈夫。
それでもいい。

わたし達は精密機械ではなく、
人間なのです。
血の通う肉体を持った人間なんです。

どうぞ自然な流れに委ねましょう。
満ちる潮は、いつかは引く。

その時を待ちましょう。